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【DVD】イースタン・プロミス

イースタンプロミス
裏の世界に生きる男女
出会うはずのなかったふたりを運命が引き寄せる




■ディスク枚数: 1
■販売元:ハピネット
■発売日: 2008/11/14
■時間:100 分
■価格:3,990円(税込)

■脚本:スティーヴ・ナイト
■製作:ポール・ウェブスター,ロバート・ラントス
■撮影監督:ピーター・サシツキー
■美術:キャロル・スピア
■編集:ロナルド・サンダース
■衣裳:デニス・クローネンバーグ
■ハワード・ショア(音楽)





■鬼才デヴィッド・クローネンバーグ 新境地にして最高傑作



同じ男優を2度続けて起用したことがほとんどない現代の鬼才監督、デヴィッド・クローネンバーグ。
そんな彼が前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』で名コンビを見せたヴィゴ・モーテンセンを、再び主役に起用したのが今回の作品。
主演男優がそのドラマの鍵を握るクローネンバーグ作品だが、ヴィゴとの出会いを通じて、その内容もかつてのシュールな作風から、よりリアルな方向へと変わってきた。

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』では、アメリカの小さな町に住む一家の秘められたドラマを見つめたが、
今回、焦点を当てるのはロンドンのもうひとつの顔。
『堕天使のパスポート』でアカデミー賞(R)脚本賞候補となった新鋭脚本家、スティーヴ・ナイトのユニークなシナリオと出会い、大いに触発されるものがあったという。
「ロンドンの犯罪をめぐるカルチャーが描き出され、その強烈な世界にすぐに引き込まれた。とても現代的だったからね」と脚本の印象を語る監督。ナイトは東欧の人身売買の実態を探り、そこに関係した犯罪組織<法の泥棒>のことを調査するうちに、今回の映画のアイディアを得たという。

撮影監督のピーター・サシツキー、美術のキャロル・スピア、編集のロナルド・サンダース、そして、名作曲家のハワード・ショアなど、おなじみのクローネンバーグ・ファミリーが集まり、ロンドンの闇世界が、リアルで、シャープな映像美で描きだされる。
海外ではクローネンバーグ監督の新境地として高い評価を受け、今年のゴールデン・グローブ賞の作品賞や英国アカデミー賞の最優秀英国映画賞などにノミネートされ、昨年のトロント映画祭では、見事、観客賞に輝いた。

■ 監督:デヴィッド・クローネンバーグ


デヴィット・クローネンバーグ監督1943年3月15日、カナダ、オンタリオ生まれ。トロント大学在学中に映画製作に興味を持ち、16ミリの短編映画を製作する。
商業的な映画を撮り始めたのは『デヴィッド・クローネンバーグのシーバーズ』(75)からで、その後、『ラビッド』(77)、『ザ・ブルード/怒りのメタファー』(79)などを作り、ホラー映画界の鬼才として注目されるようになった。

 『スキャナーズ』(81)は全米で大ヒットとなり、『ヴィデオドローム』(83)やスティーヴン・キングの小説を映画化した『デッドゾーン』(83)でアメリカのメジャー・スタジオ作品を手がけるようになった。
また、『ザ・フライ』(86)では最先端のSFXを駆使して、古典的なホラーを現代によみがえらせ、興行的に大成功をおさめた。
 双子の運命を悲劇的に描き出した『戦慄の絆』(88)では、ロサンゼルス映画批評家協会賞の監督賞を受賞。ウィリアム・バロウズのカルト的な人気小説の映画化『裸のランチ』(91)も話題を呼び、全米映画批評家協会賞、ロンドン映画批評家協会賞などの監督賞に輝き、彼自身が手掛けた脚本はニューヨーク映画批評家協会賞の最優秀脚本賞も獲得している。

 さらにJ・G・バラードの小説の映画化『クラッシュ』(96)も議論の的となり、その年のカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞した。前述の『ヒストリー・オブ・バイレンス』では新境地を切り拓き、全米映画批評家協会賞の監督賞に輝いた。その他の主な監督作には『Mバタフライ』(93)、『イグジステンズ』(99)、『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(02)などがある。

 俳優として出演した作品には『眠れぬ夜のために』(84)、『ミディアン』(90)、『誘う女』(95)、『レザレクション』(99)、『ジェイソンX 13日の金曜日』(01)などがある。


■ 映画レビュー:イースタン・プロミス

クローネンバーグ監督と主演のヴィゴ・モーテンセンのタッグは、前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続いて2作目。前作に引き続き、暴力が色濃く映し出された映画になっており、俗にいうアクション映画のような爽快感は皆無。自分も気づかないうちに非日常の世界へと足を踏み入れてしまった産婦人科医を演じたナオミ・ワッツは、いかにもどこにでもいそうな普通の女性でありながら、意志の強さを感じさせて素晴らしかったし、正体不明で何を企んでるのかすら、最後までわからないヴィゴ・モーテンセンがかもし出す狂気、ロシアン・マフィアの出来の悪い二代目としての危うさと、父親に認められない悲しさを見事に表現したヴァンサン・カッセル、そして、表向きはレストランのオーナーでありながら、裏ではロシアン・マフィアの大親分を演じたアーミン・ミューラー=スタールの存在感。見事な俳優達のアンサンブルが、堪能できるマフィア映画の傑作です。「ディパーテッド」のような大作感は無いですが、自分としては、この映画の方が格段に見ごたえがありました。
ちなみに、ヴィゴ・モーテンセンはこの役で、本年度のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。字幕では分かりにくいですが、ロシア訛りの英語で演じていたので、その辺りにも注目していただければ。

【レビュアー : Eddie】

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